CADは、地道で細かい設計をして製図を完成させるもので、人によっては相性が悪いこともあります。
CADが地道な作業を行うものなため、工業的な業務を行う中で、建築模型工作を担う人や製図を行う人に分かれて作業するのが一般的です。
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CADは長時間座って作業する
CADによる設計は、長時間パソコンの前に座って製図をしないといけないため、長い時間じっとしていられる人でないと作業が難しいです。
また、一度設計ができて納品したとしても再度修正を求められたり、細かな変更があったりするため、かなり事務的な作業が多くなってきます。そのため、こうした細かな作業や修正作業ができる人でないとCADの業務に携わるのは難しいでしょう。
作業単価は1時間2000円ほどになると言われていますが、それでも1日8時間から12時間作業しても終わらない場合があるため、何日もかけて製図を一つ仕上げることになると考えておいたほうが良いでしょう。
もちろん、パソコン作業が多くなるため目の疲れも多くなり、腰痛や肩こりも出てくることがあります。
CADの作業は地道?
CADの作業がおもしろいと感じる人ももちろんいますが、細かい描画や設計、3Dであれば組み合わせを何パターンも組み合わせて提案する工夫などが必要になるため、細々した作業があると思っていたほうが良いです。
ものづくりの作業構成としては一番最初の設計にあたる段階で、この作業がきちんとできていないと、現場で作業をする人が制作できないため、責任も大きくなります。
3Dプリンターや自身の工場がある人は、自分でそのまま制作までこなせてしまうこともありますが、設計自体はかなり地道で向き不向きがはっきり出てきます。運動や肉体労働のほうが向いていると感じる人にはCADは向いていない可能性があります。
製図できるのは強い
ものづくりには、製図も実際の作業も大切なのでどちらが大切なのかは明確ではないですが、製図ができれば、作りたいものを自分でイメージ通りに決めることができます。
また、製図はものづくりの道標のようなものなので、これを正確に作れていないと製造はうまくいきません。製図できれば建築でも土木でも非常に重要な役目を担うことができるため、クライアントの細かな指示やものづくりのリーダーとして、思い通りのものを作るように指示を出せます。
製図できれば他の人にどんなものを作りたいのかはっきりと伝えられるため、グループで作業する時には製図スキルは非常に役立ちます。
もちろん、全て自分の頭のなかでイメージしてものづくりする人もいますが、CADを生かせば、資材節約や作業効率アップなどを期待できます。