建築CADインストラクター資格と類似する資格として、同じ日本インストラクター協会から土木CADインストラクター資格というものも提供されています。
こちらの資格は、コンクリート構造物、橋や道路などの建設に必要なCADを学ぶことができます。
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受験料は同じく10000円
土木CADインストラクター資格の受験料は、建築CADインストラクターと同じく10000円です。合格割合も7割なので試験の難易度と受験費用はほとんど変わりません。
認定カードの発行をしたい場合は5500円必要になる場合がありますが、基本的にそれ以外にかかる費用は講座の受講費用だけです。
講座を受講することで、土木CADインストラクター資格を取得するのに最低限必要なスキルや知識は身につけられますが、諒設計アーキテクトラーニングの建築技術者コースで取得できるのは、建築CADインストラクター資格とCADデザインマスター資格のみなので、この土木CADインストラクター資格がほしい方はきちんと土木関係の製図や設計図面、施工図を見れるように学ぶ必要があります。
基本的な部分は同じですが、扱うものが変わると製図の癖が出てくる場合があるため、注意しましょう。
土木と建築の違いは?
建築は家やアパート、マンション、倉庫といった建物を建てる分野で建築現場でのプレハブ小屋づくりや山小屋作り、アパートのお部屋の間取りの設計や一戸建ての注文住宅の設計などを任されることもあります。
これに対して、土木は高速道路、橋、一般道路、山道などの大勢の人が共有して利用するようなものをカバーしています。時にはダムや山を貫くトンネルなどを設計することもあり、その設計に一部でも携われれば桁違いの収益が生まれる可能性があります。
こういった事業は公的な建設事業になるため、数十億円、数百億円かけて建設することになり、一般的な設計費用として10%ほどを設計部門で請け負うことで、1000万円から1億円という金額の利益にもつながります。
土木CADは競争率が高い?
建築CADは必要とされる現場が非常に多く、単価は低めになりますが、土木CADは数は少なく、単価が高くなるため、十分な収益につながる事が多いでしょう。
両方引き受けられるのが理想ですが、土木CADはその設計に非常に大きな責任やシミュレーションなどが必要となるため、建築CADよりも難易度が高めになります。
安全な建造物を作るために必要な知識が求められることから、土木CADを仕事にする場合は、十分な経験と実力のある人物に師事したほうが良いでしょう。