CADのスキルを活用すると一般的には時給2000円程度、または、建築費用の10%程度が報酬として支払われるといわれています。
フリーランスの場合は、たいていは時給換算で報酬が決まりますが、クライアント次第で金額はかなり変化します。
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時給2000円の場合
CADで設計、製図を行う場合に時給2000円で仕事をするとなると、簡単なものは早ければ2時間から3時間で終わってしまいますが、複雑なものや何度か修正を加えながら製図する場合には、合計10時間、15時間とかかることもあります。
一つの図面が出来上がると、おおよそ5000円から30000円ほどの利益にはつながるといわれています。
一日で製図を完成した場合、なかなかの報酬になりますが、簡単に終わるものを長い時間をかけて作って時給を稼ごうとすると、その分仕事は来なくなってしまうので、スピードと平均的な報酬はケースバイケースになります。
依頼を受ける前に、どの程度の時間がかかりそうか、しっかりと見積もってから仕事を請け負うようにしましょう。
建築費用の10%が報酬になることもある
一戸建てや工務店の注文住宅の設計を行う場合などに、建築費用総額の1割程度が設計した人に報酬として支払われるという料金体系もあります。
この場合、2000万円の家を設計した場合は約200万円の報酬となるため、家一軒の製図を1カ月かけて行い完成させると、200万円の報酬を得ることになります。
こうした家の設計では、長期間住んだ場合の劣化や補修のしやすさ、選ぶ資材やその頑丈さ、キッチンやトイレの構造から判断した耐久性などを設計に組み込む必要があり、細かな修正やクライアントの要望に答えながら設計するため、報酬は十分それに見合ったものとなります。
ある意味で、家一軒建てることに対する責任と、そこに住む人々に対する責任が発生するため、中途半端な設計はできません。
働き方は比較的自由
1ヶ月に家一軒の製図を行ってまとまった収益につなげるのもよいですが、細かな商品の製図や機械の部分的なパーツの製図を少しずつたくさん請け負って、トータルで30万円、40万円という収益につなげるという方法もあります。
小さな商品開発のCADの場合は、製造の現場でも修正が行われれ、それほど大きな責任はない場合もありますが、一軒家の製図は責任も大きく、報酬もそれに見合って大きくなります。
どんな働き方、仕事の受け方をするかは自由で、設計士の働くスタイルなどに合わせて工夫すると良いでしょう。
自由度の高い働き方ができる分、報酬が高くなることもあれば、あまりないときもあるため、資格を取得し技術を身につけることで、どんな場合でも対応できるように、スキルアップをしておきしょう。