CADは設計さまざまなものを設計するキャパシティがあり、AutoCADでは2D、3Dともに製図が可能ですが、JWCADでは2Dの作図、製図しかできません。
CADでは、ソフトウェアの違いや製造するものによっては、設計が難しい場合があるため、CADで出来ることと出来ないことを理解しましょう。
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JWCADでは2D製図のみ
JWCADというフリーソフトのCADは、2Dの製図しかできないため、3Dモデリングに似たような設計はできません。近年は3Dモデルの製図も非常に増えており、3Dまで対応していたほうが仕事は多く受けられますが、2D製図でも十分出来ることがあります。
土木や建築分野では、今でも2Dの製図を利用して建設を進めているため、現場で生かすにはJWCADでも十分仕事に生かせます。JWCADはフリーソフトなため、無料で誰でも利用できてCAD初心者にとってはCADの学習にも非常に便利です。
二次元の製図しかできないという欠点はありますが、無料で使えるという非常に魅力的なメリットがあるため、シーンに合わせて賢く使いましょう。
AutoCADでできる3D製図
AUTODESKが提供しているAutoCADは2Dの製図も3Dの製図もできますが、1カ月21600円、1年間で約17万円ほどのコストがかかります。
できることが多く、他分野で応用が効きますが、AutoCADは高額なため、十分利益を上げている人でないと使用するのは難しいでしょう。
完全にビジネス利用を考えている方でないと、AutoCADをフル活用出来ないこともあり、コストばかりがかかってしまうという欠点があるので、3D製図をしない人はAutoCADを選ぶ必要がありません。
その代わりAutoCADがあればどんな製図でも高い自由度で作れるようになるため、万能なものを求めるならばAutoCADを利用するのが良いでしょう。3DのCADを用いたい場合には、それ専用の他のソフトウェアを選ぶのもありです。
曲線や球面は避けた方が良い
設計段階で曲線を多用するようなものや、球面を複雑に組み合わせるようなものはCADでの制作には向いていません。
もちろん、3Dプリンターなどで印刷する場合、曲線が多くある図形でも成形はできますが、人の手で成形するのが難しく、専用の印刷装置などがないと設計に印刷機器がついてきません。
中途半端な曲線や球体は作るのが難しいため、できるだけ直線をメインにした設計をするようにしましょう。3Dプリンターがある方や専用の高度な印刷機器、成形機器があるとすれば、そういった設計でも良いですが、のりしろに当たる部分を作らないといけない場合もあるため、制作はより難しくなります。