CADを用いて製図を行う場合、ある程度テンプレートや基本となるパーツを事前にデザインしておき、そのデータを保管しておくと便利に製図ができます。
目次
CADの設計を効率化
ある程度CADの利用経験があると、既に一度設計したことのあるものは、ある程度その時のデータや記録からすぐにデザインできる場合があります。
それぞれの製図に守秘義務などがありますが、建築製図では似たような間取りの部屋は比較的多いため、間取りの設計であればテンプレートのようなものを用意しておいて、そこからオリジナルに編集するほうが効率的で、素早く編集できます。
一から製図をするのは手間が多くなって大変ですが、共通する部分は保存しておいたデータなどを合わせるほうが、スピーディーに設計できます。
たとえば、出入り口の製図やトイレの製図、ドアの開閉に関する製図はいちいち手書きする必要もなく、ソフトウェアなどで自動で挿入してしまうのが無難です。
デザインもアレンジしながらできる
商品開発などをする時にCADを使用する場合でも、一度既にデザインしてあるものを組み合わせたり、編集したりするほうが作業は楽で簡単に新しいものを製図できます。
例えば、コンピュータのマウスなどは既に人の手にマッチするように、ある程度デザインが決まっていて、ボタン数や内部機構も似たようなものが多いです。
それらの製造工程が全く同じ部分は製図でいちいち作り直す必要はなく、コピー、トレースしたものでも十分です。外部のデザインや形状の多少の変更などを行うのが実際の細かな編集業務で、それ以外の部分については共通する部分は製図もデザインも同様に組み込めます。
完全にコピーするのは良くないと言われていますが、パソコンマウスの内部機構のように、同じ構造のものは特に気にせずに同じものとして利用してしまったほうが良いです。
図面テンプレートを活用
AutoCADなどではテンプレートを作成する機能がすでに備わっています。これらのテンプレート登録を済ませておけば製図はどんどん楽にできるようになります。基本となる製図ができてしまえばあとは組み合わせの変更や応用をするだけです。
提出するための書式などもそこまで変化はないので、テンプレートとして保存してしまって、作成した製図を合わせて印刷、出力できればデータの提出も効率化できます。
CADではテンプレートを作ることは悪いことではないため、賢くテンプレートやデータ保存して、効率的に製図できるようにしてみてください。